アニメ「ヴァイオレットエヴァーガーデン」1話において、 ホッジンズがヴァイオレットに告げた「燃えている」、「火傷」といった言葉の意味や意図、またヴァイオレットが自分が「燃えている」たくさんの「火傷」を負っていると気づくことになったきっかけ、そして気づいたことで決心した、今後の自分の在り方について、ここでは考察したいと思います。
ホッジンズがヴァイオレットに言った「燃えている」と「火傷」という言葉ですがこれは、とても抽象的な言葉であります。
しかしながらそこに秘められた意味や意図、それを知ることにより、ヴァイオレットの置かれた立場、そしてヴァイオレットの進むべき未来について、見えてくるのでは?そう考えております。
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ヴァイオレットにホッジンズが言った「燃えている」の意味は?
「燃えている」、この言葉は、かつてホッジンズが軍に所属していた時に訓練所で見た、ヴァイオレットの戦闘兵器としての姿、それを指しているのだと思われます。
模擬戦闘におけるヴァイオレットの戦闘兵器としての凄まじい姿が、まさに、「燃えていた」のです。
ホッジンズはこう言います。「俺はそんな君を見ていて放置した」、.「だからギルベルトに君を託されたとき、これは機会だと思った」と、つまり、当時その姿を見たホッジンズは、こんなことはあり得ない、あってはならないことだと思ったのでしょう。そしてそれをなんとかしたいとも、しかし当時の自分は無力でそれをすることができなかった。つまり、その時点では事は起きてしまっていた、取り返しのつかないところまで来ていた、つまりは「燃えていた」と感じたのでしょう。
そのことから、ホッジンズはこの「燃えている」という言葉を使ったのでしょうが、しかし本当に言いたかったことはこの後に続く「火傷」という言葉であってそれに繋がる意味合いとして「燃えている」という言葉が使われたのでは?とも私は考えます。
ヴァイオレットにホッジンズが言った「火傷」の意味は?
「火傷」とは自分のしてきたことで負ってしまった傷、しかも、目に見えないところ、つまりは「心の傷」のことではないのかと私は考えます。
ホッジンズはヴァイオレットにこう言います。「いつか俺の言ったことがわかる日が来る」、「そして初めて、自分がたくさん火傷していることに気づくんだと」、このことから、ヴァイオレットは今自分が「火傷」をしていることに気づいていないと考えられます。
何故気づいていないのか?それは目のつかないところに「火傷」を負っているからだと、つまりは心に「火傷」を負っているからだと思われます。
つまり「火傷」とは心に負った傷,それを例えて出た言葉なのではと私は考えます。しかし、心の傷とは自分がそうだと気づいたときに初めて傷として認識されると思っております。自分のしてきたことに罪悪感を感じる、後悔している、そう認識したときにそれは初めて傷となるのでは?と。
ホッジンズはヴァイオレットにこうも言っております。「これから君はたくさんのことを学ぶよ」「だけど、学ばないほうが、知らないほうが楽に生きられるかもしれない」と、つまりは心の傷を傷として認識しなければ、それは傷ではないと、そうホッジンズは言いたかったのではと思われます。
このことを伝えたいために、ホッジンズは「火傷」そして、「燃えている」という言葉を使ったのでは?私はそう考えます。
ヴァイオレットエヴァーガーデ ンの「燃えています」と気づくきっかけは?
「燃えています」と気づくきっかけ
では、ヴァイオレットはいつ?自分が「燃えています」と気づいたのでしょう?これはやはり5話のラストで、港で出会ったディートフリート大佐(ギルベルト少佐の兄)からの一言だったと思います。
この時ヴァイオレットはディートフリートからこう言われます。「手紙か?多くの命を奪ったその手で、人を結ぶ手紙を書くのか?」と、この一言により自分がかつて行ってきたことの罪深さについて突き付けられることとなります。
「愛してる」の意味を知るために始めた手紙の代筆の仕事、これにより人それぞれに「愛してる」の形があると知っていったヴァイオレット。しかしながら、ディートフリートの一言は、自分がその人それぞれの「愛してる」を奪っていったのでは?そんな自分が人と人を繋ぐ手紙を書いてもいいのだろうか?と思い悩ませることとなったと考えます。
この時、ヴァイオレットは気づいたのだと思います、自分は取り返しのつかないことをしてしまっている、つまりは自分が「燃えています」と、それは相当深く彼女に火傷を負わせることとなります。部屋に閉じこもり何もする気も起きず、罪悪感により自ら命を絶とうとしたり、その姿は本当に辛く、こちらの胸も押しつぶされるような思いでありました。
そこで決心したこととは
しかし、ヴァイオレットは、ここで色々なことに気づき、決心することとなります。”新しい一歩を踏み出す”ことを。
では、ヴァイオレットはどのようにこの状況を乗り越えたのでしょうか?「燃えている」状況それは、過去の自分が犯した過ち、それはしてしまったこと、もうどうにもできないことでありました。
しかしながら、その後ヴァイオレットが自動式人形として、手紙の代筆を通してしてきたことも、間違いなく自分がしてきたことなのです。それにヴァイオレットは気づくことになります。
アイリスとエリカからもらった生まれて初めての手紙、かつて代筆によって出会ったスペンサーからの依頼、そして今までに関わった人たちのその後の動向見ることで、自分がしてきたことを再認識したのだと思います。そしてなによりギルベルト少佐からもらった言葉の数々、それらを思い出すことで、自分が自動式人形としてやってきたこと、これもまた間違ってはいなかったんだと、自分はもしかしたら生きていてもいいのではないかと思えたのではないのかと私は考えます。
さらにそれを後押ししてくれたのがホッジングの一言でした、「してきたことは消せない‥」「でも君が自動式人形としてしてきたことも消えないんだよ‥」、この一言によりヴァイオレットは新しい一歩を踏み出すことができたのだと、そう私は考えます。
まとめ
以上が、「ヴァイオレットエヴァーガーデン」1話の「燃えている」の意味とは?「ホッジンズが伝えたかったこと」の考察でした。
ヴァイオレットにホッジンズが言った「燃えている」の言葉は、かつてホッジンズが軍に所属していたころに目にした、ヴァイオレットの戦闘兵器としてのその凄まじい姿。
「火傷」の意味は自分のしてきたことで負ってしまった、心の傷のことであると。
そしてこの二つの言葉を繋げるために、あえて「燃えている」、「火傷」という表現を取ったのだと私は考えます。
ディートフリートから言われた一言によりヴァイオレットは自分のしてきたことに気づき自分が「燃えている」と気づかされます。
これにより罪悪感から押しつぶされそうになったヴァイオレット、しかし、それを救ってくれたこともまた自分がしてきたことなのだと。それに気づき「新たな一歩」を踏み出すことを決心します。
してきたことは消せない、人は過ちを犯すもの、しかしそれはやり直すこともできる。これらのことを私はこの作品より感じ取りました。 「燃えている」、「火傷」一見抽象的な言葉なのですが、抽象的に言うことで、それを使ったホッジンズからもヴァイオレットを思いやる溢れる思いを感じますし、そして何よりヴァイオレットが立ち直って新しい一歩を踏み出したことに、私は喜びを覚え、そして今後のヴァイオレットの人生が幸せなものになりますようにとそう願いたい気持ちでいっぱいであります。
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