NHK連続テレビ小説・朝ドラ「おかえりモネ」
【第8週】ネタバレあらすじと感想
「おかえりモネ」第8週のテーマ「それでも海は」
2021年7月5日(月)~2021年7月9日(金)放送
「おかえりモネ」ネタバレあらすじ・感想【第8週36話】
【連続テレビ小説『おかえりモネ』7/5 第36回 歌広場 淳さん】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) July 4, 2021
◇先週の動きが大きかったので冒頭で簡単に振り返りつつも、改めて坂口健太郎の良さを再確認せざるを得ない…!一見冷たくて嫌なやつが………続きは https://t.co/gCyylBzyRa#おかえりモネ #朝ドラ pic.twitter.com/Z77xAerOJ5
ネタバレあらすじ
2015年の年の瀬、百音(清原果耶)は三度目の気象予報士試験に意気込みつつ故郷・気仙沼へ帰省する準備をしていると、菅波が年末年始は勉強をするチャンスだと励ましてくれます。百音と菅波(坂口健太郎)が話している所を森林組合の人たちが昨年と同様隠れて見ています。
菅波は受験で最後にものを言うのは体力と記憶力です。そして縄跳びには記憶力を向上させると言われていると言って、1日3分跳ぶようにと百音に縄跳びを渡します。そんな様子を見ていた森林組合の人達は諦めて忘年会の準備を始め、サヤカ(夏木マリ)も千年経ってもダメだわと言います。
実家でも勉強に励む百音でしたが、成人式に着物を着て出席して欲しいと耕治(内野聖陽)はいいます。しかし、百音は成人式の前日は気象予報士の試験だから出席しないと言います。未知(蒔田彩珠)も着物より自前の顕微鏡が欲しいといい、それでも耕治は諦めずに百音と未知に言いますが、2人とも難しい顔をします。
同級生たちも帰ってきていて、みんな百音の家に集まり、人生ゲームをしています。しかし、その横で百音は気象予報士の勉強をしていて、人生ゲームで盛り上がっているみんなに勉強しているから!と怒りますが、みんなはサボらないように見張っていると言います。
明日美(恒松祐里)は春になったら東京に行くと話します。憧れの人がいる原宿のショップ定員がいて、何度か東京に会いに行って、アパレルに興味があると言ったら、知り合いのショップを紹介してくれ、そこの面接を受けたら就職が決まったと話します。
そして、島では亜哉子(鈴木京香)についてあるうわさが浮上していました。亜哉子が気仙沼本土でしばしばある男性と会っているというのだ。百音は未知と2人でことの真相を確かめようと、本土へ出かける亜哉子のあとをつけます。
亜哉子はある喫茶店に入ります。その相手は…新次(浅野忠信)でした。亜哉子は島で噂になっていることも知っていて、それでも新次と会っているようです。そして亜哉子の口から新次の奥さんが耕治の初恋の人だと言います。それを聞いた未知と百音はビックリします。
感想
菅波と百音の進展はないまま、それを見守っている森林組合の人々。周りがいいと思っていても本人達はくっつかず離れずの距離を保っているようです。見ている方はムズムズしてしまうのでしょうね。さっさとくっついてしまえばいいのに…と。しかし、こればかりは当人達の問題でどうすることもできません。
そしてまさかの亜哉子からの発言。耕治の初恋の人は新次の奥さんだったと言う真実…そして、予約だと言ってどこかに向かおうとする2人。急な展開についていけませんでした。
「おかえりモネ」ネタバレあらすじ・感想【第8週37話】
【連続テレビ小説『おかえりモネ』7/6 第37回 歌広場 淳さん】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) July 5, 2021
◇レ、レンレンの部屋…思ってたのと感じ違くてびっくり!(じゃあどんなの想像してたって言われると難しいけど思ってたより可愛かった)………続きは https://t.co/HW0YDsgpPx#おかえりモネ #朝ドラ pic.twitter.com/oqHgyZw8ZY
ネタバレあらすじ
亜哉子(鈴木京香)が、新次(浅野忠信)に会っていたのは、新次の飲酒欲求を抑えるために通院しているのを手伝っていました。また来週と言って帰ろうとする亜哉子に新次はもう自分で病院に行けるから大丈夫だと話しますが、亜哉子はダメだと言って、来週来ることを約束して帰ります。
耕治(内野聖陽)と新次、その妻・美波(坂井真紀)は、亀島でともに育った幼なじみでした。永浦家と及川家は家族ぐるみで仲が良く、震災前の2010年、新次は、新しい船を買う相談をするため、よく永浦家に来ていました。船は亮(永瀬廉)と一緒に漁に出るために作っているようで、新次と亜哉子は夢いっぱいに語りますが、耕治と美波は船のためにする1億2800万円の借金の返済をどうするかの相談をしていました。
相談に来ると決まってそのまま夕ご飯を食べて宴会をするのが当たり前になっていました。昔、耕治が亜哉子を連れてきた時の島のみんなの反応や、新次のことを漁から帰っていつまでも待っていた美波の一途さ、それぞれの夫婦のことを讃えあったり、楽しく宴会は開かれていました。
にぎやかに話す大人たち横目に、百音(清原果耶)、未知(蒔田彩珠)そして、亮(永瀬廉)は、静かにおしゃべりを楽しんでいると、美波が急に歌い出すと言い出しカラオケのセットを準備して、歌い始めます。
そしてとうとう、新次の船が出来上がり、大漁旗をあげ、みんなでお祝いします。しかし、喜んでいたのも束の間、2011年3月震災が起きました。みんなが絶望して、生活は一変しました。新次と亮は仮設住宅に住んでいます。新次は美波の録音されていた留守番電話を携帯電話で聞いて泣いています。
シーンは変わり、百音が庭で縄跳びをしていると、新次がいなくなったと連絡があって、もしかしたら海に落ちたかも…と未知が知らせに来てくれました。
感想
亮のお母さんがいなく、新次が酒浸りになっている理由が分からず今まで観ていて、気になってはいたのですが、全ては震災で変わってしまっていたのですね…あんなに明るく協調性のある美波が何故このような運命になってしまったのか…災害というのは本当にわかりません。
百音が高校卒業して島を出たいと言ったのも震災がきっかけだったと思います。東北の人たちにとって震災は大きな出来事であり、その後の人生をも変えてしまうほどの恐ろしい出来事だったのでしょうね。
美波のことでお酒を飲むようになってしまった新次を助けようと亜哉子は病院に付き添ってあげていたのに、耕治は亜哉子のことを信じてあげていないのでしょうか…
「おかえりモネ」ネタバレあらすじ・感想【第8週38話】
【連続テレビ小説『おかえりモネ』7/7 第38回 歌広場 淳さん】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) July 6, 2021
◇昨日「溺れるんかーい!」って言ってたけどこれ現代に時間戻ってたのか…なんか一生懸命過ぎて逆に気付かなかった…!………続きは https://t.co/Wn8mJmgKnk#おかえりモネ #朝ドラ pic.twitter.com/e0yTF2uqxE
ネタバレあらすじ
百音(清原果耶)は何度も亮の携帯電話にかけますが、電話に出ません。未知(蒔田彩珠)の電話に新次(浅野忠信)が見つかったと電話がかかってきます。新次は、かつて自宅があった場所で酔いつぶれていたところを耕治(内野聖陽)と亜哉子(鈴木京香)に無事発見され、永浦家に連れてこられます。
震災から数か月たったころ、耕治は新次にもう一度船に乗ることを勧め、耕治の勤める銀行からだったらお金を借りることができると、言い切っていました。新次も耕治の言葉を信じ、審査に通すことを決めます。
しかし、新次は友人のために何件か他からお金を借りていて、そのせいで、新次は新しい船を買うための資金を借りることができませんでした。新次は自分の船でなければ稼げないと言い張り、耕治はどの船でも乗るようにと言います。しかし、銀行からお金を借りれなかったことで喧嘩をしてしまいます。
新次のために耕治は新次と亮を永浦家で一緒に住まわせたいというが龍己(藤竜也)が反対します。新次に何もしてやれない。何も無くしていない自分は何ができるんだと頭を抱えて泣いていた耕治を思い出して、百音は、新次のために何もできなくて悔しい思いをしていた耕治と自分と重ね、朝岡(西島秀俊)の言葉を思い出し、縄跳びを手に取り、部屋を出ようとすると、電話がかかってきました。
電話の相手は、菅波(坂口健太郎)からでした。菅波は縄跳びは1日3分ではなく、5分跳ぶようにと突然いいます。何も反応しない百音に菅波は試験直前でのプレッシャーに心配をしますが、百音は、何も考えず、菅波に、気象予報士に合格したからと言って誰かを助けられるとは思っていないといい、でも、今はこれしかやることがないと話します。菅波は答えを答えることはできないが、話は聞くと言ってくれます。しかし、百音は縄跳びを5分跳ぶと言って話をすることはありませんでした。
感想
震災で苦しんでいたのは百音だけではなかったということを思い出した百音。耕治が新次のために何もできなかったことを思い出したことで、気象予報士の資格を取ることも何か考えてしまっていたようです。しかし、朝岡の言葉を思い出し、突然かかってきた菅波の電話で救われている百音。
今の百音を支えているのは、朝岡の言葉と、話を聞いてくれる菅波の存在がとても大きいことがわかりました。震災から時が経っても、それぞれが抱えている、自分には何もできなかったという気持ち。この想いが今は生きる動力になっているのだと改めて感じました。
「おかえりモネ」ネタバレあらすじ・感想【第8週39話】
【連続テレビ小説『おかえりモネ』7/8 第39回 歌広場 淳さん】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) July 7, 2021
◇浅野忠信、視認できるだけでも500mlの缶3本は空けてます。頑張ってきた禁酒を台無しどころか一気に取り返す勢いです。レンレンが頼み込んだ………続きは https://t.co/JTejeYuLoA#おかえりモネ #朝ドラ pic.twitter.com/8grcyryPYN
ネタバレあらすじ
永浦家に連れられてきた新次(浅野忠信)は、耕治(内野聖陽)や亜哉子(鈴木京香)、龍己(藤竜也)と話します。
耕治は新次に真面目に働いて、お酒もセーブすることができていたのにどうして飲んでしまったのか?そして、土木の仕事もきちんとして、借金の返済も少しずつ返している。それなのに、どうして?と尋ねます。
新次は色々なところで5年も経ったのにまだそんな状態なのか?と言われていたようです。新次はずっとどん底で何も変わっていない。そんな中でも嬉しいことがあったといい、亮が漁でメカジキ50本あげたと電話がかかってきたようです。
電話をかけてきた亮の声が、子供のようでもう子供じゃないというのが物凄く嬉しかった。新次にいて才能があるんじゃないか…と言いながら泣き、そのことを話す相手がいないということに落ち込んでしまっていたようです。一緒に喜んでくれる美波(坂井真紀)がいないから悲しくなって気がついたら前の家にいたと泣きながら話します。
離れてその姿を見ていた百音(清原果耶)や未知(蒔田彩珠)。すると、そこに、突然亮(永瀬廉)が現れ、父の苦悩を聞いたことで、歌いますか!と言って、美波がよく歌っていた歌を泣きながら歌います。新次はそんな亮を跳ね返し、絶対立ち直らない!と大きい声で叫びます。
落ち着いた亮は、百音と未知に謝ります。勉強で戻ってきていた百音に邪魔をしてごめんと気遣います。百音は亮が謝ることではないと言います。研究の記録を取っている未知に百音は亮と同じ方向を向いているのではないか?と伝え、亮は未知がいることで安心していると思うと未知に思いを伝えます。
耕治は亜哉子に、新次がこれからも何度も同じようなことを繰り返す、しかし、耕治は前を向いて歩いていって欲しいということを伝え続けたいと亜哉子に話し、亜哉子を巻き込んでしまうことに謝りますが、亜哉子は幼なじみ3人だけの問題にして欲しくない、私は仲間外れ?と言って顔をクシャクシャにして怒ります。そんな亜哉子の手を耕治は優しく握ります。
感想
それぞれの言わなかった想いがあらわになった39話でした。新次の美波を突然亡くした辛さは誰にもわかることはできません。新次は美波を忘れることはないと思います。しかし、少しずつ前を向いていって欲しいという周りの想い。
亡くなった人を大事に思いながら、自暴自棄にならず生きていくというのが残された人に課せられたことなんだと感じました。どんなに悲しんでも亡くなった人は帰ってきません。残っている人たちで助け合い、支え合って生きていかなければならないのだと感じた回でした。
「おかえりモネ」ネタバレあらすじ・感想【第8週40話】
ありがとうございます#おかえりモネ pic.twitter.com/nAeH2uFD9s
— 浅野忠信 ASANO TADANOBU (@asano_tadanobu) July 7, 2021
ネタバレあらすじ
新次(浅野忠信)が見つかった翌日、百音(清原果耶)は早く目が覚めてしまい、縁側で外を眺めていると、亮(永瀬廉)が起きてきて、漁師の仕事はキツくて親方は怖くて船での生活は慣れないと話します。でも、海は嫌いになれない、海に恨みはないと空を見上げながら言います。
百音が気象予報士試験の勉強をする部屋で、同級生達はボードゲームを楽しんでいましたが、亮が、未知(蒔田彩珠)に水産試験場で働くことを聞き、同じ海の仕事だから頑張ろうと励ますと、他の同級生達も今後の自分の目標を次々に言い始めます。
亮の様子が違うことを同級生達も気づき始め、亮は、親とは違う過去に縛られて何になる!自分はそんなふうになりたくない!俺らが前を向くしかないんだ!と泣きながら言います。同級生達は亮の状況を察して黙ってしまいます。
百音が登米に戻る前日、亜哉子(鈴木京香)は、百音に自分の好きなことをしなさい。この言葉はおばあちゃんが言ってくれた言葉だと…言います。未知にも、亜哉子は今まで好きなことをさせてもらってきている。だから、2人とも遠慮しないでね。と言います。そのついでに、成人式の写真はお父さんのために撮って欲しいと言いますが、2人とも「う〜ん」と言いますが、着物のカタログをみて笑いながら着物を選び始めます。
そして翌朝、百音は漁港近くの海沿いに、ひとりでいる新次の姿を見つけて、亮の船を見にきたと話します。新次は「けあらし」が綺麗だと百音に話します。百音は学んだ知識を話しますが、新次は綺麗だよね。と笑顔で言い返します。百音は新次に海が怖くないのか?と尋ねると、新次は「海に恨みはないから」と亮と同じことを言います。
百音は登米に帰ってきました。百音は菅波(坂口健太郎)に絶対合格すると誓います。
感想
色々ありましたが、みんながそれぞれ自分の思いを吐き出したことで、それぞれが思っていたことを言葉に出したことでわかりあうことができ、一人一人がみんなのことをとても大事に思っているということがわかり、安心したことで一歩前進しました。
自分の中で抱え込んでいても何も解決しない。人はそれぞれが支え合って生きていくのだなということがすごくわかった週でした。支え合っているから人間関係が上手くいく。自分勝手に相手のことを想像で思い込んではいけないのだなと改めて思い知ることができました。新次は特に気持ち的にすごく落ち着いたことで顔の表情も変わっていました。
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