「もののけ姫」に関する疑問点とその答え！ジブリスタジオの説明をまとめました

宮崎駿監督作品『もののけ姫』を見て、それに関して浮かび上がった疑問や質問、謎に対する答えを説明します。

『もののけ姫』の中のキャラクターについて、または作品自体の設定や制作する中での質問など、たくさんスタジオジブリのスタッフや宮崎駿監督に聞いてみたい事をTwitterに書いたら答えてくれる企画があったので、それをまとめちゃいました。

何かの参考にして頂ければと思います。

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「もののけ姫」に関する疑問点とその答え！

「もののけ姫」 のアシタカはイケメンすぎる！

アシタカはジブリ作品の中のイケメンランキングでは何番目くらいですか？

宮崎駿監督は製作中に「オレはいま一世一代の美形を描いているんだ!」という言葉を残しています。

「もののけ姫」 のアシタカのあざについて

最後、アシタカの呪いが解けて、腕の痣がみるみる薄くなっていきましたが、完全には消えなかったのはなぜ？

アシタカの痣が完全に消えずに薄く残っているのは、宮崎駿監督が座談会で「今の若者たちは皆、ハッピーエンドにむしろ納得しない。痣が完全に消えたんじゃなくて、いつまた再発するかわからないものを抱えて生きていくんだという方が、本当らしく感じていると思います。」と言ったそうです。

アシタカのセリフで「シシ神は傷は癒しても、アザは消してくれなかった…呪いがわが身を食い尽くすまで、苦しみ生きろと…」というセリフ。なんだか切ないですね。

「もののけ姫」 の アシタカの剣について

アシタカの剣は、侍たちが持っている日本刀と全く形が異なりますが、何と言う名前の剣ですか？

蕨手刀（わらびてとう）という剣です。東日本で平安初期まで使われていた刀です。

「もののけ姫」 の アシタカの声優さんについて

アシタカの声優を松田洋治さんに決めた理由は？

宮崎駿監督曰く、「くずれた少年を出来る役者は多いが、凛とした少年を出来るのはこの人しかいない」と言ったのが大きな理由です。

「もののけ姫」 アシタカの名前の由来は？

アシタカの名前の由来は？

宮崎駿監督曰く「キャラクターの名前はね、なんとなく思いつくんです。なんかいいな…って。あの金太郎の住んでいた山…なんでしたっけ？あれは「足柄山(あしがらやま)」か!これも関係ないです。ガッハッハ」だそうです(笑)

「もののけ姫」 アシタカの一族について

アシタカの一族とは？

アシタカはエミシ（蝦夷）の一族とされています。宮崎駿監督によると、５００有余年前に大和王朝との戦いに敗れた部族の末裔だと言うことです。

アシタカと同じ部族の少女たちの服装はブータンの民族衣装をもとにしてデザインされたそうです。

「もののけ姫」 のカヤがアシタカにあげた小刀について

カヤ「いつもいつも　カヤは兄さまを思っています」

アシタカのことを「あにさま」と呼ぶエミシ一族の少女、カヤ。アシタカの妹だと思っていた人も多いのでは…🤭
実はカヤは一族の中でアシタカの許嫁として認められた娘だったんです❗️➡️続く#もののけ姫 #金曜ロードショー #スタジオジブリ pic.twitter.com/LmiE91aQP7

— アンク＠金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 13, 2021

カヤがアシタカにあげた玉の小刀をあっさりサンにあげちゃうなんてカヤが可愛そうって思うし、意味わかんないんですけど、どうして渡してしまったの？

アシタカとサンの両方の声優を務めた石田ゆり子さんが、これに関して宮崎駿監督に抗議したところ「男なんてそんなもん」と返されてしまったそうです。

カヤがアシタカに渡す玉の小刀は、何の素材でできていますか？

黒曜石でできています。アシタカの村では、乙女が変わらぬ心の証に、異性へ贈るものとされているそうです。

宮崎駿監督曰く、「玉の小刀って、あれは自分の恋人に、自分の印にあげるもんなんです。こういう形になってますけど、アシタカは村を追われてるんですね。マゲを切ってるでしょう。つまり、二度と逢えないだろうっていう」別れるとき、カヤもそのつもりだったならとカヤの気持ちを思うと胸が張り裂けそうですね。

ちなみに、カヤはアシタカのことを「兄さま」と呼んでいますが、実はカヤは一族の中でアシタカの許嫁として認められた娘でした。

「兄さま」というのは、自分より目上の人に対する敬意からそう呼んでいるのです。

「もののけ姫」コダマについて

コダマの正体は？

森の中に無数に登場する白い小さなキャラクター達は、森にすむ「コダマ」という精霊のような存在です。人間に敵意があるわけではなく、ただ静かに森に暮らす精霊という設定です。

日本では古くから「木霊(こだま)」という森に暮らす精霊の存在が信じられていて、やまびこも彼らの仕業だと言われています。

最後に小さなコダマが独りぼっちで森の中に立っているシーンですが、宮崎駿監督は、この小さなコダマが後のトトロになるのだという考えがあったそうです。トトロは何千年も生きているというのに、この森にトトロがいないことを気にしていた監督はある日、「それ(最後のコダマ)がトトロに変化したって。耳がはえたっていうの、どうですかね」と話していたそうです。

コダマのカタカタッ…という声？は何の音ですか？

特報のときは「土鈴」を使って。作中ではコダマは木の精霊だから木製のものでいこうということになり、「木製のカスタネット」を使って収録しています。

「もののけ姫」 エボシについて

エボシの設定は？

海外に売られ、、倭寇の頭目の妻となり、頭角を現し、ついに頭目を殺し、その金品を持って自分の故郷に戻ってきたとエボシの設定について、宮崎駿監督は記述しています。海千山千を乗り越えて来た強さがあの勇ましさを作っていたのです。

宮崎駿監督のエボシへの思いとは？

宮崎駿監督は公開当時のインタビューで「エボシ御前という人物は好きです。彼女は現代人そのもので、目的と手段とをはっきりとわきまえて、目的のためにある手段を平気で使いながら、でも同時にピュアなものを持ち続けている。行動力と理想をはっきり持っている人間です。」と言っています。

エボシ御前の名前の由来は？

宮崎駿監督の山小屋がある信州の地名から来ています。

エボシの声を演じていたのは田中裕子さんですが、エボシの声を演じるにあたり、宮崎駿監督からは、「宝塚風にならないように」とリクエストがあったそうです。

「もののけ姫」 サンについて

サンの名前の由来は？

サンは「もののけ姫」の初期設定版の主人公「三の姫」から来ています。初期設定版は1980年に描かれており、1993年に絵本(版元品切れ中)になっています。

サンはなぜ山犬に育てられたのか？

黙れ小僧！お前にあの娘の不幸が癒せるのか。森を侵した人間が、わが牙を逃れるために投げて寄越した赤子がサンだ。人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い可愛いわが娘だ。お前にサンを救えるか！というモロの言葉にすべての答えがありますね。つまり、森に侵入していきた人間が、モロたち山犬から逃れるために、自分の赤子を人質にして山犬に投げて渡したという事です。その結果、赤子だったサンをモロが育てたのでしょう。

サンの名前の由来は？

サンは「もののけ姫」の初期設定版の主人公「三の姫」から来ています。初期設定版は1980年に描かれており、1993年に絵本(版元品切れ中)になっています。

サンはなぜ自分を醜いと思っているのですか？

宮崎駿監督はモロとサンの関係についてこう話しています。「多分モロのことだからあけすけにお前は醜いとサンに言っていると思うんですね。そういうお母さんですから」

アシタカに美しいと言われた時に見せたサンの驚きの表情には、そういう生い立ちに悩む自分の気持ちが現れているのでしょう。

サンの顔の模様は何ですか？どんな意味があるのですか？

あれは入れ墨です。意味は特に明らかにはされていません。

「もののけ姫」 モロと乙事主について

モロの年齢は何歳ですか？

300歳という設定です。ちなみに乙事主は500歳です。（200歳の年の差！！）

ちなみにモロの声を演じた美輪明宏さんに宮崎駿監督は「モロと乙事主は昔いい仲だったが100年前に別れたと思って演じてほしい…」と話したそうです。

100年前の元カレ元カノだったんですね(笑)

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