木村拓哉主演の『華麗なる一族(2007年)』の最終話で、キムタク演じる万俵鉄平が最後に妻に送った手紙の中に書かれた言葉の意味を考察してみました。
ネタバレを含む内容なので、まだ見ていないという方はご注意ください!
鉄平の最後の言葉「でも僕は何故明日の太陽を見ないのだろう・・・」
この記事では、この文は、一体どういう意味なのか? また、鉄平のただ1つの願いとはいったい何だったのか? そして、この他にもロケ地についてや出演者についての感想も書きました。
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【考察・ネタバレ】華麗なる一族で木村拓哉の最後の言葉(手紙)の意味とは?
でも僕は何故明日の太陽を見ないのだろうの意味は?
木村拓哉演じる万俵鉄平が、自分の最後を迎えようと兵庫県・丹波篠山に一人旅立った時に、妻の早苗(長谷川京子)に送った手紙の中に書いてあった一文の意味を考察していきたいと思います。
「未来を切り開くことができるのは夢に情熱を注ぐ人間の力だと信じている。しかし志を忘れたとき栄光はすでに終わりへ向かうだろう。・・・でも僕は何故明日の太陽を見ないのだろう・・・」
鉄平に自殺を決意させたのは、父・万俵大介の「…だが、お前は産まれてしまった…」の言葉だ。
大介は鉄平が産まれる前から、ずっと鉄平が妻と自分の父親の間に出来た子供だと思っていた。それにより、鉄平は万俵家に産まれてから、ずっと父・大介に愛されず、疎まれてきたのだ。そんな父親でも、鉄平はずっと大介を尊敬し、彼に認められ、愛されたいと思い続けて生きてきた。
それなのに、大介の口から出た「…だが、お前は産まれてしまった…」この言葉によって、愛されたいと思って努力し行動し続けて来た鉄平の夢と希望が無残にも砕かれてしまったのだ。
鉄平は、クリスマスイヴの日に自分が実質的に運営する会社・阪神特殊製鋼の制服を着て兵庫県・丹波篠山に向かい、雪山の上の1本の木に寄りかかるように座り、銃口を喉元に当てて、自らの足の指で猟銃の引き金を引いて自殺してしまう。
この場所は、祖父と過去何度も狩に来て、鉄作りの夢を語り合って来た場所。三雲とも高炉建設をしようと誓った場所だったのだ。
皮肉なことに、山の上で発見され、警察署の遺体安置所に寝かされてた鉄平の遺体の側で知らされた真実は、“鉄平は実の息子だった”ということだった。ずっとA型だと思っていた鉄平の血液型が、実はB型だったからだ。
真実を知った時はもう遅すぎた。
大介は、鉄平の遺体を見つめて大粒の涙を流す。
鉄平が最後に残した「しかし志を忘れたとき栄光はすでに終わりへ向かうだろう。」というのは、自分に向けてではなく、父・大介に向けて放った言葉ではなかっただろうか。
銀行家として成功を収めて来たように見えた大介は、妻と父親との関係を疑い、嫉妬に狂い、まるで仕返しをするように鈴木京香演じる高須相子との肉体関係を妻に見せつけるように、わざわざ自宅の屋敷内で行い、鉄平への憎しみや才能のある鉄平への嫉妬に翻弄され、とうの昔に“志”を忘れ去っていた。
幼い頃から、そんな志を失った父を嘆き、自分がどんなに頑張っても父からの愛は得られないと完全に理解した時、鉄平は自らの命を断とうと決心したのではないだろうか?
しかし、そんな鉄平でも、自分の志をすべて忘れた訳ではなかったと思う。というのは、最後の「でも僕は何故明日の太陽を見ないのだろう」という言葉だ。「でも」というのは、志を失ったのは僕ではなく、父なのだ。僕は決して、志を失ったわけではない。
「でも」なぜ死ななきゃいけないのか?
それは、自分が産まれたために、母を苦しめ、父を苦しめ、万俵家の忌まわしいことに包まれてしまった。だから、自分が死ぬことで、今まで自分のために苦しみ、迷惑を掛けて来た周りのすべての人たちの苦しみを終わらせるために選んだ結論だった。
家族が幸せになって欲しい、ただそれだけのためだったのではないだろうか。
それが証拠に、阪神特殊製鋼の社員は一丸になって鉄平のかねてからの夢だった高炉を建設し、夢だった煙突からの煙が上がる風景で物語は終わるのだ。
鉄平のただ1つの願いとは
物語後半から、大介の嘘と画策によって、鉄平の会社・阪神特殊製鋼の高炉建設が苦境に立たされた時、父・大介と息子・鉄平の戦いが始まります。父が自分の夢をぶち壊そうとしていると確信して、その証拠を集め、証言台に立ってもらう証人を説得。裁判で、親子の本気の戦いが繰り広げられるのだが、それでも、やはり、鉄平は大介を愛していた。
鉄平が残した最後の手紙には、こう記されていたのだ。
“せめて一度でも、お父さんに微笑みかけて欲しかった”
鉄平の夢や志のもとになっていたのは結局、この“父親に愛されたい”という気持ちだけだったのだろう。そして、万俵大介を動かしていたのもやはり、妻や息子に愛されたい。その気持ちだけだったのではと思ってしまうのは、私だけだろうか。
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華麗なる一族のロケ地についての感想
神戸の街を一望できる見晴らしの良い場所に建った万俵家のお屋敷。なんとあそこは、静岡県にある日本平ホテルだったようですね。あの広い庭に高そうな鯉が揺蕩うように泳ぐ池。
“私もあんなお屋敷に産まれてたらどんな人生だったろうなぁ”とか、妄想が止まらなかったです(笑)
そして、正月には必ず家族で泊まるあのクラシカルなホテル。ホテル内は横浜のニューグランドホテルだったんですって!
ドラマの後、すぐに見学に行ったことを思い出しました。
北海道、東京、神奈川、宮城、静岡、愛知、埼玉、茨城、千葉、大阪など日本各地の省庁、官庁、ホテル、学校、病院、工場、お屋敷などや中国など海外にまでロケを刊行して、物語に活気と躍動感、広がりと深みを出していましたね。
時代は1970年代。日本が一番、夢と希望に溢れていた時代。俳優や女優たちの衣装や言葉遣い、物腰にもその時代の雰囲気に包まれていました。
ちょうど私が小学校に上がったばかりの頃で、街の様子や流行りもの、服装などを懐かしみながら楽しめました。
華麗なる一族 出演者(キャスト)についての感想
配役も良かった。
特にやはり一番印象に残っているのが、万俵大介を演じた北大路欣也さん。彼の息子・鉄平(木村拓哉)を終始徹底して憎む演技が憎たらしかったですね。ドラマを見ていて、本当にたまらなく難かったです。
でも、それによって、キムタク演じる鉄平の終始一貫した“正義”が回を追うごとに純粋培養されていくようで、余計に胸が詰まる思いでした。一点の曇りもないポジティブな向上心と夢に向かってどんな努力も厭わない姿勢。
どんなにいじめられ、疎まれようと、父親に対してのリスペクトは忘れなかった。いかにもキムタクらしい、キムタクをより一層素敵な“キムタク”に昇華したような作品でした。
脇を固める津川雅彦さん、西田敏行さん、平泉成さんがお偉いさんたちの世界の緊張感や物騒さをうまく演出出来ていましたね!
そして、女優陣。
特に大介の妻で鉄平の母親・寧子役を演じた原田美枝子さん。貞淑な妻でありながら、隠しきれない色気が凄かったなぁ…
一方で、愛人・高須相子役の鈴木京香の悪女っぷりも見ていて怖いほどでした。あんな女性が家の中にいたら、きっと落ち着かないでしょうね。
長女役を演じたのは、今や福山雅治夫人となった吹石一恵さん、綺麗でした。
次女の二子役の相武紗季さんは、いかにも末っ子の我儘娘といった感じで、可愛かった。
控えめで貞淑な妻・早苗役の長谷川京子と対照的な銀平の婚約者・万樹子役の山田優。山田優の自由奔放さもドラマにアクセントを与えてくれてましたよね。
鉄平の弟を演じた銀平役の山本耕史さん、父親の愛を鉄平の分まで受けていた事に罪悪感さえ感じる兄思いの大人しい弟でした。
今年2021年4月に放送されるWOWOW開局30周年記念の『華麗なる一族』は、この時のとどういう違いを見せてくれるのでしょう。
万俵大介役が中井貴一さん、鉄平が向井理さん、そしてなんと銀平役にキスマイの藤ヶ谷太輔さんが演じます。
とっても楽しみです!!
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