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准教授高槻彰良の推察【5話】ネタバレ「呪われた部屋の怪」あらすじ-鞘師里保が黒髪切りの呪いに?

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この記事は、ドラマ「准教授 高槻彰良の推察」第5話のネタバレ(あらすじ)です。5話は「スタジオの幽霊呪われた部屋の怪」です。

鞘師里保が住むマンションに黒髪切りの呪いが…。尚哉は嘘が分かる力を取り戻し再び高槻教授の助手に戻ります。難波の彼女も登場します!

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目次

准教授高槻彰良の推察【5話】ネタバレ「呪われた部屋の怪」あらすじ

青和大学

難波要一(須賀健太)は、大学の食堂で昼ご飯を食べている時自分のリュックの中から不幸の手紙を見つけた。

一方、民俗学の講義では彰良先生(伊野尾慧)は「八百屋お七」の話をしていた。そしていつも深町尚哉(神宮寺勇太)が座っている席に目をやっても彼はいなかった。他人の嘘がわからなくなった尚哉は、もう 彰良先生の役には立たないと助手を辞退したことを高槻は寂しく思っていた。

そんな尚哉が大学構内で一人佇んでいると 難波がやってきて、不幸の手紙をもらったんだけど、どうしようと落ち込んでいた。「そんなに大変なら相談してみれば?」と言って、 尚哉は難波を彰良先生の研究室へ連れて行った。 難波は彰良先生に不幸の手紙を見せた。

高槻彰良氏の研究室

これは不幸の手紙です。この手紙を読んでから三日以内に5人の人に文面を変えずに同じ手紙を送ってください。そうしなければあなたに不幸が訪れます。

この不幸の手紙は、郵送ではなく気がついたら鞄の中に入っていて、思い返してみたら先週の水曜日から災難が続いていると、難波は彰良先生に訴えた。「やっぱり俺呪われてる」と難波は悲鳴をあげた。すると、また彰良先生は興奮して「実に素晴らしいよ!イマドキ手書きの不幸の手紙をもらうなんて!」と、難波の手を握って抱きしめ感激に浸っていた。慣れたもので、 尚哉はすかさず彰良先生に離すように注意した。

「結論から言うとやっぱり君は呪われてると思う。でも心配しなくていいよ、僕がお祓いをしてあげる。」「昔からこの国では、汚れを払う時に、人形に肩代わりさせてきた。それなら不幸な手紙だって、同じように肩代わりさせられるはずだ。」と言って、難波に不幸の手紙と同じような文面で5通作るよう指示し、紙を切って作った人型4つに宛名を書いて、5通目は彰良先生を名前を書けという。「僕は怪異を体験したくてたまらないんだ。呪われるなら本望だよ」と言って、5通目に自分の宛名を書かせた。

彰良先生は部屋を出て行こうとする尚哉を呼び止め「「隣のハナシ」に相談が来ていて、この後その女性が相談にくるんだけど一緒に話を聞かない?」と声をかけた。しかし尚哉は俺は役に立てないので、こんな状態でバイトするのは申し訳ないと言って出て行ってしまった。

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研究室に相談者が訪ねて来て

「隣のハナシ」 の相談者・桂木奈々子(鞘師里保)が彰良先生の研究室に訪ねてきた。「黒髪切りってご存知ですか?」と彼女。髪を切る妖怪らしい。 奈々子は九州の出身で、東京には今年出てきたと言う。実家の店を手伝っていたが、声優になる夢を諦めきれなくて上京したのだというのだ。「なんとか予算に合うアパートが、昔、黒髪切りが出ると言うアパートでした。」すると彰良先生は、「黒髪切りは日本全国に出没したという記録が残っているが、東京では番長下谷小日向です。家賃が比較的安いのは下屋と呼ばれた台東区の下町ですね?」と言い当てた。

その通りで、 奈々子は、「不動産屋の山口さんが、このアパートは朝起きたら、布団の上に黒い髪が散らばってたなんて話も聞くからおすすめしないよなんて言われて、でも、そのアパートに決めたんです。そうしたら、夜中に金縛りに遭うようになって、すぐに引っ越したんです。なのに次のマンションでも、その次でも、髪は切られてないけれど、物の位置が動くとかどんどんひどくなって」と言い、今まで起きた現象のリストを彰良先生に差し出した。

その話を聞いてまた感激してしまった彰良先生は、奈々子に近寄ろうとしたが、瑠衣子(岡田結実)に阻止された(笑)。なんとか気持ちを抑えた彰良先生は、奈々子の調査を引き受けることにした。

山口不動産

彰良先生と瑠衣子は奈々子にアパートを紹介した山口不動産を訪れた。不動産屋店主・山口(螢雪次朗)は奈々子の母親と同郷で、母親に山口を頼るようにと言われたので、奈々子はここへ来たのだと言う。今までの物件はすべて山口が紹介していると言って、5件もの物件のチラシを彰良先生たちに見せた。

最初のアパートを見たいと瑠衣子が言うと、山口は不景気で従業員には辞めてもらって、息子・雅史(金井浩人)に手伝ってもらっていると言う。彰良先生たちは不在の雅史が戻るのを待って、案内してもらった。その部屋は今、入居中なので中を見ることは出来ないが、その入居者に恐ろしい事が起こったという話は聞いたことはないそうだ。

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帰り道

部屋が問題なのか? 奈々子が問題なのか?彰良先生は奈々子に部屋を留守にしてもらって奈々子の部屋泊まると言い出した。そこで怪異が起これば奈々子ではなく部屋が問題だ。僕も怪異が体験できるし、ワクワクするよと楽しそうにアイデアを出す彰良先生だった。

大学のベンチで

瑠衣子と尚哉が大学構内のベンチに2人で並んで座っていた。 奈々子に部屋に泊まると言った彰良先生と一緒に泊まってくれないかと瑠衣は尚哉にお願いするのだが、「でも俺は役に立てない」と言って、やはり断られてしまうのだった。

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奈々子の部屋

彰良先生は奈々子の部屋に行き、鏡がチェスターの上から留守中に下に移動していたことなどを奈々子に説明してもらい、一晩、泊まることにした。

少し経つと、玄関のドアの外からガタンと音がし、開けてみると、廊下に切られた黒髪が束になって落ちていた。それを拾って収集した彰良先生。

一方、心配になった瑠衣子が彰良先生が止まるマンションに行くと、非常階段から走り去るの人影に遭遇し、その後、彰良先生が階段から転げ落ちて来た。

高槻彰良氏の研究室

瑠衣子は気を失った彰良先生を研究室まで運んで、尚哉を呼んだ。痛み止めを飲んでぐっすり寝ている彰良先生を見た尚哉は先生に何があったのかを瑠衣子に聞いた。

瑠衣子は、怪しい人がいたのは確かだが、先生がおちたのはそのせいじゃない。彰良先生の近くには何もなかったのに何かを避けるように階段から落ちたのだと言うのだ。「怪異なのかもしれない」と瑠衣子は恐れおののいていた。

彰良先生は12歳の時の自分の夢を見てうなされていた。彰良少年は、背中から何かを無理やりはぎとられる痛みにもだえ苦しんで、青い瞳を見開いて叫んでいた。

瑠衣子は帰り、尚哉が1人で介抱していた。すると、そこへ佐々倉健司(吉沢悠)もやって来た。尚哉は健司に、「先生はすごくうなされていて、何か苦しい事があるんですね?」と質問した。「聞きたいか?」そう健司が言うと、先生が自分で話してくれるまでいいですと尚哉は答えた。

「俺、何があったか突き止めたいんです。先生が不幸の手紙の呪いにかかっているなら、なんとかしないといけないし、誰かの仕業なら止めないと」と尚哉は健司に必死で訴えた。しかし、健司は、「気持ちはわかるが、怪異ならお前の手には負えないし、人間がやっているとしたら危険すぎるからやめて置け」と忠告した。

しかし、尚哉は、「確かに専門的な知識もないし、力もないけど、でも、子供の頃の不思議な体験から人が嘘をつくのが分かるようになったから、きっと役に立つ」と言った。それを聞いた健司は、尚哉を信じると言った。

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大学のキャンパスで

難波は彼女と喧嘩して落ち込んでいた。

尚哉はそんな難波に、一緒に山口不動産に行って、桂木奈々子(鞘師里保)と同じ声優養成所の同級生として、家を探している設定で、山口(螢雪次朗)に質問してほしい事があると依頼した。

山口不動産

「奈々子ちゃんて何回も引っ越してるんですけど、理由とかってあるんですか?」と難波は 山口(螢雪次朗) に聞いた。

「特にないよ。」と山口。

「僕、霊感強いんで、怖いとこは無しで」と難波。

「そんなとこ紹介しないって」と山口。

真剣に耳を澄ませて聞いていた尚哉だったが、山口の話は何も歪んで聞こえなかった。

不動産屋を出ると、尚哉は、物件の掃除から帰って来た息子の雅史(金井浩人)に出くわした。雅史は自転車を倒してしまい、籠から掃除道具を道にばらまいてしまった。「俺、ほんと不器用で」と言う雅史に、尚哉が「俺もできる事限られているんで、一緒です。」と共感すると、「でも、続けてると自分の新しい可能性が見える事ありますよ」と雅史に言われ、その言葉がなにかしら尚哉の胸に響いていた。

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佐々倉古書店

尚哉が奈々子の部屋の怪異を1人で調べているのを健司から聞いて、彰良先生は佐々倉古書店に尚哉を呼びだした。

彰良先生は尚哉に、奈々子のマンションの廊下で拾った髪の毛の束を灰皿の上で燃やしてみせて、これは人口髪だと言った。

少なくとも誰かが何かの意図で、偽の怪異を仕掛けている。その人が尚哉に何か危害を加えるかもしれないから心配だと言うのだ。

すると、尚哉は「大人ぶらないでください。自分に呪いをかけて、怪異を体験するために1人で泊まりに行って、怪我したのは誰ですか?俺だって先生が心配なんです。それに、どうせこれ以上、俺には何もできないです。今日、山口不動産の人と話して、続けてると自分の新しい可能性がみえるって励まされたんだけど、全然見えないです。」と感情的に彰良先生に食って掛かった。

大学のキャンパスで

難波と彼女が座るベンチに尚哉が近づいてきて、難波に「この前の奈々子さんのこと、ありがとう」と言った。

すると、奈々子と聞いて嫉妬した難波の彼女に難波は、「奈々子さんとは会ったことがなくて、奈々子さんのお父さんと友達っていう不動産屋さんに行ったわけ」と彼女に説明した。

それを聞いた尚哉は、「父親じゃなくて、母親の知り合いでしょ?」と言うと、難波は「いや、奈々子さんの父親とは(山口が)昨日も電話しましたよ」って言ってたし、と言うのだった。

そう言えば、瑠衣子のノートに、(奈々子の)父親が上京に反対と書いてあったのを思い出し、何か引っかかるものを感じた尚哉。

もしかして・・・

何かを突き止めたと感じた尚哉は、健司に電話して、「今回の怪異の件、突き止めたと思います。これから山口不動産に行って確かめます。」と伝えた。

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山口不動産

尚哉が山口不動産に着くと、入り口付近に彰良先生がいて、すぐに奈々子も来て、3人でお店の中に入っていった。

尚哉は、山口(螢雪次朗)に奈々子の父親と仲が良いことを確認した。そして、そのお父さんは奈々子の上京を反対していたと言い、「山口さんは、奈々子さんが東京が怖くて逃げ帰るように黒髪切りの話をしたんじゃないですか?」と尚哉は山口に詰め寄った。

すると、「違うよ」と答えた山口の声が尚哉に歪んで聞こえた!!

尚哉の能力が戻った!!!

尚哉は、山口が嘘をついている事を認めるよう言うと、山口は認め、奈々子に黒髪切りの話をして脅かした事を認めた。

さらに尚哉は「ではもう、偽の怪異を起こして、奈々子さんを脅かすのを辞めてもらえませんか」と言うと、怪異なんて起こしてないと山口は語気を強めるのだった。

怪異なんて起こしたら店の評判が落ちるし、奈々子ちゃんが怖い思いばっかりして、こっちも困ってるんだと。

続けて息子の雅史(金井浩人)も「奈々子さんが来るようになって、困ってます」と言ったが、「困ってます。」が歪んでいた。

それを見て何かに気づいた彰良先生は、「八百屋のお七ですね」と一言。

奈々子さんは、「山口さん」と言う時と、「山口不動産さん」と言う時があります。それで、僕が家に泊まる時、合鍵は「山口不動産さん」に借りたと言った。「山口さん」はお父さんを示していて、「山口不動産さん」は息子さんを指しているんですね。つまり、僕が奈々子さんの家に泊まることを雅史さんは知っていた。そして、様子を見に来たんじゃないですか?そこで親しく話す僕たちを見た。僕を引き離したい一心で怪異を起こしたんですね。

山口さんはここを手伝ってもらうために雅史さんに戻ってもらったと言っていました。雅史さんのそれまでやっていた仕事は何でしょう?左手のタコを見る限り、ギターを弾いていたのではないですか?夢を諦めたあなたに、親の反対を押し切った奈々子さんはまぶしく見えた。

金縛りの正体は緊張とストレスです。でも、山口さんから黒髪切りの話を聞いていた奈々子さんは怪異だと思い込んだ。そして、引っ越そうと再びここを訪れたんです。

その時、雅史さんは気づいたんです。また怪異が起きれば、また奈々子さんが来てくれる、奈々子さんに会える。

図星をつかれた雅史は、奈々子に土下座して謝ったが、奈々子は怖い思いをさせられて、何回も引っ越ししなければならなかった事を許せないと言った。

父親は息子に激怒したが、もう少し話を聞いてくれと言って、彰良先生は続けた。

奈々子が最初に住んだアパートは壁が薄くて、隣の声が聞こえるようなアパートだった。奈々子の部屋のチラシを山口から見せてもらっていた彰良先生は言った。

あなたが引っ越した物件は、どんどん声を出すのに適した物件になっている。5件目に辿り着いた今の物件は、気兼ねなく声を出して練習できるとあなた自身も言っていた、と彰良先生は奈々子に語り掛けた。2件目以降に奈々子の物件を見つけてくれたのは雅史だった。最初は奈々子に会いたい一心だったのかもしれないが、今の雅史は奈々子の夢を応援しているのだと。

奈々子の今の部屋で鏡が下に移動したのも、雅史がマンションの掃除に行った時に、奈々子の部屋から煙が出ているのに気付いて、慌てて合鍵で部屋に入ると、太陽光が鏡に反射して段ボールが燃えていたから、それを消し止めて、鏡を太陽の当たらない下に移動したためだった。

雅史は、父親の手伝いで始めた不動産屋の仕事だって、人の夢を支えられる仕事だと実感する出来事だったのかもしれない。

尚哉は事件の真相を突き止めたと思っていたが、結局は彰良先生の力が大きな解決の糸口になったというわけだ。

しかし、彰良先生がなぜ階段をおちたのか?その謎を尚哉は本人に聞くと、彰良先生は「あれは僕のせいなんだ」とそれだけしか言わなかった。

私が見る限り、マンションを訪ねて来た瑠衣子(岡田結実)に青くなった瞳を見られないように手で目を隠した拍子に落ちたのではないかと思っているのですが・・・

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高槻彰良氏の研究室

彰良先生は、哉と難波に向かって、不幸の手紙について講義をしていた。

「不幸の手紙はね、本来、幸運の手紙なんだよ。幸運の手紙は1922年に新聞に載るほどの騒ぎになったんだ。9枚の手紙を書いて差し出すと、9日後に幸運が回ってくるが、連鎖を断ち切ると大悪運が回ってくる。」

「受け取った多くの人が悪運に見舞われたくないために文面通りのハガキを出した。9人の人がハガキを出すと、9人×9枚=81枚。それを受け取った人がまた9枚ずつハガキを出したら、81×9=729枚。あっという間にものすごい数になって、最終的に警察の取り締まりの対象になった。」

「でも、警察が取り締まっても、幸運の手紙は少しずつ文面を変えながら生き残った。そして、いつの間にか幸運のためにという文言が削り取られて、幸運の手紙は不幸の手紙になってしまった。不幸の手紙は呪いを媒介する。でも、呪いって何だろう?」

「なにか悪い事が起こった時に、人はその原因を求める。理由が分からないのは不安だからね。そこに説明をつけてくれるのが、呪いというシステムだ。でも、一旦、呪いだと考え始めると、思考はマイナスに向く。気持ちだってどんどん沈んで行くから、当然、何をやっても普段より、そうやって人は自分を呪いにかける。」

「難波くんは、不幸の手紙を差し出した人を知っているよね?」

「君は不幸の手紙が知らないうちにカバンに入っていたと言いながら、災難が起こり始めたのは、水曜からだと明言した。」

ここまで、彰良先生はスラスラと難波の不幸の手紙について推測した。

すると、難波は話し始めた。「実は、家庭教師のアルバイトで小学校4年生の女の子を教えてて、俺、彼女が出来て浮かれてて、それを話しちゃったんです。その子、俺の事慕ってるって知ってたのに。」

つまり、差出人はその小学4年生の女の子だったというわけだ。

不幸の手紙のこともスッキリして、彼女が待っていると部屋を飛び出して行った難波だった。

部屋に残った尚哉は彰良先生に、ここ数日、8年間で初めて嘘が分かるようになりたいと思ったと打ち明けた。彰良先生のために怪異を本気で解決したいと思ったのだ。

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雑貨店のウインドウを眺める彰良先生と尚哉

彰良先生と尚哉が、佐々倉古書店にご飯をご馳走になりに行く途中、尚哉は、彰良先生の研究室に置く自分のマグカップを買った。自分の家に昔飼って犬に似た犬のマグカップ。嘘をつかないし、大好きだったと尚哉は嬉しそうだった。

そんな話しをしながら2人でお店のウインドウを覗いていると、1人の中年女性が彰良先生のに気づいて、話しかけて来た。

「彰良くん? この間テレビで見て、ちょうど思い出していたところ。懐かしい! お母様はお元気?」と彰良先生に聞く女性。

気まずそうに「ええ」とだけ答える彰良先生。

「あの頃、天狗さまには沢山助けて頂いたわよね。」と女性。

天狗という非日常の言葉が、俺の日常に飛び込んで来て、先生と俺の怪異の扉が開くことになった。

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